ギターを弾く男性

楽器可物件の探し方

楽器可物件とは、防音性が高く室内で楽器演奏をしても良い賃貸物件を意味します。
一般的な物件だと楽器演奏をすると隣や階下に音が筒抜けで、ご近所トラブルの原因にもなりかねません。
ですが楽器可物件なら、楽器はもちろん、生活音も防音できることも大きなメリットです。

楽器可物件を探すためには、まず防音性が高い鉄筋コンクリート造または鉄筋鉄骨コンクリート造を探しましょう。
物件情報にはRC造(鉄筋コンクリート造)やSRC造(鉄筋鉄骨コンクリート造)と書かれることが多いので確認してみてください。
もちろんRC造・SRC造だから必ず楽器可物件かと言えば、必ずしもそうとは言い切れません。
めぼしい物件があれば、内覧を申し込み、より踏み込んでチェックを行いましょう。

内覧でチェックすること

内見する際には「音の反響」や「壁の防音性」、「窓の防音性」もチェックします。
楽器演奏をすると仮定し、部屋の真ん中で手を叩くなどして大きな音を立て、反響するかどうかをみます。
しっかり音が返ってくる場合は防音性が高く、返ってこない場合は音が壁を通り抜けていますので要注意です。

次に壁の防音性ですが、壁をコンコンと叩いてみてください。
叩いた音が高く、軽さを感じさせるようであれば、防音機能が低い材質を使っている可能性が高く、楽器可物件ではないと判断できます。
窓も音が漏れやすい箇所なので、窓を開けたときと閉めたときの音の漏れ具合をチェックしましょう。
外からどれくらい音が聞こえるか、付添い人に頼んで1人は部屋の中、1人は屋外へ行き実際に確認するのが確実な方法です。

壁、窓、そして床も防音性を確かめる重要な要素です。
フローリングであれば、踏みしめた感覚をみて柔らかけば防音性の高いクッションフロアを採用している可能性があり、楽器の演奏に向いていると考えられます。

楽器可物件の注意点

防音性が高く周囲に音が漏れにくい楽器可物件といっても、いつでも好きな時間にどんな楽器でも弾いていいということにはなりません。
楽器可物件となっている部屋は、楽器演奏が可能な時間帯が設けられていることが多いので、各物件の規定に沿って演奏を楽しむようにしましょう。
楽器可物件であることを確かめたら、時間帯や演奏可能な楽器の種類も確認しておくとよいでしょう。

例えば家庭に置く楽器の代表格ピアノの場合はOKでも、大きな音を出すエレキギター・ベース、ドラムや太鼓などの打楽器はNGまたは制限付きというケースもあります。
ちなみに、楽器可物件は音が響かないように一般物件より費用をかけて防音性機能を高めています。
よって家賃が高い傾向がありますので、予め理解しておく必要があります。