本を読む

段ボールへの詰め込み方

引越し準備で大量の雑誌や漫画、本に埋もれて困っているという方は、本の荷造りのコツを押さえておくと役立ちます。
面倒だからとまるで廃品回収のように紐で十字に縛ろうなんて思っていませんか?
そんな荷造りをしてしまうと、大切な書籍が破れたり紐が食い込んだ跡が残るなど傷めてしまうので止めておきましょう。

本はただ段ボールに詰めればいいというワケではありません。
紙なのでかさばるうえに重量もありますので、荷造りや運搬の際には慎重に取り扱う必要があります。
まず重要なことは、本類は小さいサイズの段ボールに詰めるということです。
1箱にたくさん詰めれば箱が少なく済んで効率的、と考える方も多いですが、これが失敗のもと、大きい段ボールに詰めていいのは軽い荷物の場合だけです。

重い書籍を大きな箱にまとめてしまうと重くて動かせなかったり、運搬の際に底が抜けてしまう恐れがあるため注意しましょう。
自力で引っ越しする場合、運びやすさも考慮すると、重さの目安は1箱4~5kgです。
おおよその数は文庫本30冊以下、大判コミック、雑誌で20冊以下を目安にしてください。

本の入れ方についても、立てて入れるのではなく、横向きに寝かせると本が傷みにくいです。
また、段ボール内に隙間ができた場合は、タオルなどを詰めておくとよいでしょう。

あまりに多い場合は処分も検討しよう

本が多すぎて困るという場合には、引っ越しを機に処分を検討してみてはいかがでしょうか。
荷物が減ると作業も楽になりますし、引っ越し費用も抑えることができます。

リサイクルやオークション利用なら、お金に換えることもできますので一石三鳥になる可能性もあります。
希少価値のある本なら、専門の古書店で買取査定をしてもらうとよいでしょう。
話題になっている本や漫画は、人気があるうちに本の買取専門店に持ち込む方法がおススメです。

本が水で濡れてしまったときの対処法

引越し当日あいにくの悪天候で、大切な本が入った段ボールが濡れてしまった、そのような場合は面倒だからと放置せず、すぐに本を段ボールから救出し、乾かしてあげましょう。
そのままにしておくと、乾くのは乾きますが、ページ同士が張り付いて読めなくなってしまう恐れがあります。

まずはタオルなどで本の水分を拭き取り、濡れたページにはコピー用紙などを挟みます。
本を乾燥させるために扇風機を回し、ときどき湿気を吸ったコピー用紙を取り替え、これを半乾き程度になるまで繰り返し行いましょう。
最後は本を堅くて平らなものに挟んだら、重石になるようなものを乗せておきます。
本が濡れないよう、荷造りの際に段ボールの中にビニールを被せておく方法も有効です。