引越し業者の繁忙期とは?
引っ越し初心者から聞かれる失敗談としてかなり多く聞かれるのが引越し業者の手配についての問題です。
「まだまだ時間的に余裕があるので後回しにしていたらいきなり予約できにくくなった」
「最初に見積もりをしてもらった料金で考えていたら突然値上がりした」
「実際に作業をお願いしたら追加料金が発生してしまった」
というようなトラブルはかなり多く発生している事例となっています。
なぜこうした想定外のことが起こるかというと、それは引っ越し業界ならではの繁忙期・閑散期の業務上の都合が関係しています。
引っ越しは年間を通して平均的に発生をするわけではなく、春先の時期を中心に繁忙期と閑散期がかなり極端に分かれています。
そのため人気のある引越し業者になると繁忙期の予約はぎっしりと詰め込まれることになってしまい、希望の日程でお願いすることができなくなったり、仮にできても閑散期の数割~数倍もの価格となってしまうこともよくあります。
こうした繁忙期と閑散期の差は引越し業者の企業努力でどうにかなることではありませんので、まずはそういうものが存在しているということをしっかり理解しておくようにしましょう。
見積もりをしてもらうならきちんと部屋を決めてから
引っ越しをするときに必要になる手順はいろいろありますが、その中でもまず最初にやっておくべきことは「新居決定」です。
繁忙期に備えて早めに引越し業者に依頼をしておきたいという気持ちがあるものの、新居がまだはっきり決まっていないうちにだいたいの予定で見積もりをしてしまうと実際の料金とは全く違うということにもなってしまいかねません。
引越し業者によってはまだ引越し先となる部屋が決定していなくてもだいたいどのくらいの地域かわかっていれば見積もりを出してくれることもありますが、そのときに出された金額そのままでよいということはほとんどありません。
引っ越しにかかる料金は、荷物の多さや大きさだけでなく、移動距離や旧居・新居の広さや階数、さらにはその住居周辺の道路状況などによって大きく異なってきます。
より正しく見積もりを出してもらうためにも、早めに引越し先となる部屋の契約は住ませておくようにしましょう。
最も引越し費用が安いのは1~2月
特にいつに引っ越さなければならないという決まりがないということなら、やはり業界的に閑散期となる1~2月くらいが一番安くすむのでおすすめです。
しかしこれがわずか1ヶ月後の3~4月に入ると一気に繁忙期となって予約が殺到するのでずれ込むことがないように計画をしておくということも大切です。
閑散期と繁忙期の費用の違いは同じ引越し業者で同じ条件でも約2倍まで違ってくるので十分に気をつけたいところです。
ただしそれなら閑散期の引っ越しが一番お得かというとそうとも言い切れないところがあります。
というのも不動産業界的にも3~4月の時期は最も多くの物件が動くようになるため、部屋探しをするときの選択の幅が一気に広くなるからです。
逆に言えば1~2月頃に動く物件というのはいわゆる「売れ残り」なので、希望の引越し先を探すことができないということもあります。
繁忙期の引っ越しであっても曜日や時間帯などによっては条件付きで料金が割安になることもありますので、もよりの業者に確認をとっておくということも一つのポイントです。