これからペット可の物件を探すときのコツ
ここ近年急激に増えてきているのが「ペット可物件」です。
日本において賃貸物件はこれまで「ペット不可」というのが半ば常識となっていたので、動物を飼いたいのであればマイホームや自己所有マンションに住むしかないというのが現状でした。
しかしここ最近のペットブームに加え、不動産賃貸物件の過剰供給状態が起こったことにより、より多くの入居者を集めるための方法としてあえて「ペット可」を強調する物件が増えてきたのです。
大手の不動産検索サイトなどではすでに「ペット可」というタグが用意されており、チェックを入れて住みたい地域を検索するだけで複数の物件を見つけることができます。
まずそもそもとして「ペット可物件」は普通の賃貸物件とどこが違うのかということから説明すると、建物の設備としての「ペット可物件」には大きく三種類があります。
これは「建物の構造としてペットが住みやすいようになってい物件」「築年数が古く入居者が少ない物件」「集合住宅ではないなど近所とのトラブルが発生しにくい物件」というふうになります。
純粋な意味でのペット可物件といえるのは一番最初のもので、例えば犬が散歩をしやすいように玄関に自由に使用することができる水道が設置されていたり、ペットが室内を移動しやすいように扉に小さな出入り口がつけられているといったものです。
現在急増しているのはむしろ二番めの「人気のない物件」で、通常の募集方法では入居者が集まりにくくなってしまったので他の物件との差を付ける意味でペット飼育を許可しているというところのことです。
最後の「集合住宅以外」の物件は、ペットを飼育することによって発生する騒音や悪臭などの危険が少ない地方の一軒家などで見かけることができます。
同じ賃貸でもマンションやアパートのように部屋が隣り合っているわけではなく、離れなど独立した建物になっている物件ではペット飼育が認められることが多いようです。
最も注意が必要なのが二番目のケースで、きちんと設備を整えた上でペット可にしているわけではないため、ペットが住みにくい環境にあったり、ペット可になる前から入居していた住人とトラブルになってしまう危険があります。
物件を探すうえでの注意点
ペット可物件を探す時には、単に許可されているかどうかだけでなくその建物がどのようにペット可に対応しているかということを調べてみましょう。
まずポイントとなるのがベランダや中庭の有無で、シャンプー用に屋外に水道があるかどうかもチェックポイントとなります。
またフローリングの床は犬猫が滑りやすく、長く生活をしていると足腰を傷めてしまう危険があります。
ただ飼育すればよいのではなく、よりよい環境で飼育できるということを意識して物件を選びましょう。