不動産の窓口

引っ越しにかかる費用の総額の出し方

引っ越しをしたいと思った時にはそのために必要になる費用をざっと計算してみましょう。
電卓

引っ越し1回にかかる費用としては、「新居の契約費用」「旧居の引き払いのための費用」「引っ越しのための運搬費用」「新しい家具・家電製品の購入費用」といったものがあり、さらにその他雑費がなんやかやとかかってきます。

中でもやはり最も金額的に大きいのは新居の契約に関わる費用で、賃貸住宅であれば契約時の家賃の先払い1ヶ月分に加えて敷金・礼金、仲介手数料などがかかってくるのでだいたい3~4倍の金額がなければ入居をすることができません。

旧居を引き払う場合にも部屋の原状回復にかかる費用として先に払い込んでいた敷金が充当されることになりますが、それ以上に室内に汚損があったり場合によってはクリーニング代を請求されるということもあります。

そこに引越し後最初にかかる光熱費がすぐに請求されることもあるのであまりギリギリの料金だけで引っ越しをするというのはリスクが高い行為と言えます。

ただしここ最近ではそうした最初の費用の高さのために引っ越しをためらっている人のために、「フリーレント物件」として最初の数ヶ月の家賃を無料にするところもあるのでそうしたところから探すという方法もあります。

注意したいのが「フリーレント」の場合には一定期間必ず入居をしないといけなくなるということなので、総合的に考えてどの方法が最もお得かということを考えて判断してください。

きちんと荷造りをすることで引越し費用を安くすることも

引越し費用でもう一つ見逃せないのが業者に依頼して行う荷物の運搬にかかる費用です。

引越し業者にもいろいろなサービスを用意しているところがありますが、一軒家から一軒家に引っ越しをするということでもなければほとんどの人は荷物の運搬部分だけを依頼するのではないでしょうか。

十分に経費に余裕があるなら荷物詰めから清掃まで全部まるごとお任せのパックを利用もできるでしょうが、一人暮らしでの引っ越しではそこまで利用することはあまりありません。

より安く引っ越しをするためにはまず極力荷物を軽くするということが最も有効な手段となります。

これは引越し業者の料金は1回あたりの運搬に必要になるコンテナの大きさによって決めることが多いため、コンテナ内に荷物を全部詰めることができれば費用はだいたい同じとして見積もりをされることになります。

言い換えれば何か大きな荷物があるなど単身用のコンテナに入らない品物があるときには1サイズ大きなトラックを使用することになるのでそれだけ費用が割増になるということです。

転勤など仕事の都合で引っ越しが頻繁にあるというときにはあまり大きな家具などは購入せず、身軽に移動できる品物だけを身の回りに置くようにするというのがおすすめです。

基準となるのはだいたい家賃の6~7ヶ月分くらい

一般的な単身住宅から単身住宅への引っ越しをするときには、だいたい新居の家賃の5~6ヶ月くらいの現金を用意しておきたいところです。

このうち4~5ヶ月分くらいは敷金や礼金、家賃の前払いなどで不動産業社や大家さんに支払うことになります。

引っ越し業者にかかる費用は時期や交渉によってある程度は安くすることができますが、それでもだいたい家賃の1ヶ月分くらいは覚悟をしておいた方がよいと言えます。

ただ全て一括で支払わなくても引っ越し向けのローンを組むことができたり、分割で支払いをすることができる業者もあるので一気に支払うのが難しい時にはそうした便利なサービスを利用することができないかということも調べてみてください。